【レビュー】いやらし〜いバキューム女の終わらない男潮噴き 管野しずか

痴女評議委員会レビュー

パチべえ：管野しずかさんのヤバそうな感じがいっぱい出てる作品です。「バキューム女」という呼び方はまるで妖怪みたいですが、ある意味、妖怪です。
スケ2さん：いい意味でね。
パチべえ：いい意味で。
スケ2さん：「バキューム女」って言うと、雪野ひかるさんみたいなタイプを連想するよね。パワフルなアバズレ感たっぷりで、ちょっとだらしない体のラインがエロい女、みたいな。だけど、この妖怪「バキューム女」は、深窓の令嬢のような楚々とした佇まいで、最初はどこか名家の奥様かと。
パチべえ：ところが、こんな貧しい猟師のオラの家に、突然訪ねてきて、嫁にしてくれというではねえか。
スケ2さん：もちろん、断る理由もねえし、ずっと一人ぼっちだったオラはよろこんでシズカを嫁にもらっただ。
パチべえ：シズカは細い体に似合わず、案外な力持ちで、ひょいひょいと俵を2つ持ち上げて運ぶし、飯はうまいし、夜中まで裁縫をしたりと、それはそれはよく働いてくれただ。
スケ2さん：けんど、飯はほとんど食わねえのし。一口ふたくち、形ばかり箸をつけては、もう茶碗を置いてしまうだ。「なんぞ遠慮なんかすることねえ、たんと食え」といくら言っても「わだしはもう、腹いっぱいだのし」とうっすら笑っとった。
パチべえ：それだけではねえ！シズカの床上手ぶりったら無かっただ。最初、オラは慌てただ。「コラ、シズカ、そげなとこ、口を付けるもんでねえ！」って。だどもシズカは「ええから、ええから、わだしの好きにさせるのし」と、口では言えねえようなところを、口でちゅうちゅうと吸ってくるだ。
スケ2さん：オラは恥ずかしいのと気持ちいいのとで、シズカの顔もろくに見られんかったが、薄目でシズカの方を見ると、シズカの口からごうごうと炎が燃えるような真っ赤な長い長い舌がデラデラとオラの体を這いずっているのが見えただ。
パチべえ：オラは思わず、ヒイッと声をあげて腰をひいただ。すると、いつもは従順なシズカが、鬼のような目でオラを睨み、オラの顔をぐいっと足で踏んづけて動けなくすると、今度はぱっくりとオラのあそこをくわえ込むでねえか。
スケ2さん：というような妖怪ね。
パチべえ：いい意味で。
スケ2さん：ところが、久しぶりに里へ下りると馴染みの鍛冶屋に「おいおい、どうした、ずいぶんと顔色が悪いでねえか。それにえらくやせ細ってしまって」と言われただ。
パチべえ：まだ続くんですか。
スケ2さん：それで、俺はなあに、心配することはねえ、実はオラも嫁をもらってな、と話すと、鍛冶屋は、おい、待で待で、すると、おめえさん、精を出した後もまだ終わらねえで、延々吸われているというわけか？　そんな話は誰からも聞いたことがねえ、そんなことを続けていたら死んでしまうと言うではねえか。
パチべえ：何を言う、シズカに言わせれば、男は精の後は潮を吹くもんだと。オラはシズカ以外の女を知らんが、これほど幸せな気持ちになることは無い！と鍛冶屋に言ってやっただ。
スケ2さん：すると鍛冶屋は、ようし、わかった、そこまで言うならそのシズカというおめえの嫁に会わせてくれと言う。
パチべえ：ならば、シズカは編んだ藁縄を売りに後から里へ下りてくるはずだから、ちょっと迎えに行ってみるべえと山の崖沿いの道まで出てみると…
スケ2さん：ケーンケーンと9つの尾を持つ大きな大きな狐が藁縄を背中に乗せて走ってくるのが見えただ…。
パチべえ：ずいぶん長い話になってしまいましたが、そんな、いい意味で妖怪な管野しずかさんです。大好きです。

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